2014年06月05日

アーチスト錠について

●商品名:アーチスト錠1.25mg

●主成分:カルベジロール(Carvedilol)


●この薬の作用と効果について

β受容体遮断作用に加えてα1受容体遮断作用による血管拡張作用を示し、血管抵抗を維持、減少させて心臓のポンプ機能を改善し、体に必要な血液を十分に送り、心機能を改善します。

通常、慢性心不全(虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく)の治療に用いられます。


●用法・用量

•通常、成人は1回1錠(主成分として1.25mg)を1日2回食後の服用から開始します。

1回1錠(1.25mg)、1日2回の服用に忍容性がある(何事もなく飲み続けられる)場合には、1週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量され、忍容性がない場合は減量されます。

用量の増減は必ず段階的に行われ、1回服用量は主成分として1錠(1.25mg)、2錠(2.5mg)、4錠(5mg)、または8錠(10mg)のいずれかです。

いずれの用量でも1日2回食後に服用します。

通常、維持量として1回2〜8錠(2.5〜10mg)を1日2回食後に服用します。

なお、年齢、症状により服用開始用量はさらに低用量になる場合もあります。

また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。



•飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。

ただし、次の通常飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。

絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

•誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。

•医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。



●生活上の注意

•服用中(特に、服用初期や増量時)は、めまい、ふらつきがあらわれることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作などはしないようにしてください。




丸この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、めまい、心不全の悪化、動悸、徐脈、血圧低下、糖尿病悪化、全身倦怠感、発疹などが報告されています。

このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

•息切れ、めまい、失神[高度な徐脈、完全房室ブロック、心不全、心停止]

•顔面蒼白、冷汗、ふらつき、[ショック]

•全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]

•全身倦怠感、尿量減少、手足や顔のむくみ[急性腎不全]

•呼吸困難、ふらふらする、眼や唇の周りがはれる[アナフィラキシー様症状]


以上

posted by ホーライ at 04:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 慢性心不全の薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。