●主成分:アカルボース(Acarbose)
●この薬の作用と効果について
小腸粘膜微絨毛膜に存在するグルコアミラーゼなどの酵素を阻害し、また、すい液・唾液のαアミラーゼを阻害して、食後の急激な血糖上昇を抑えます。
通常、糖尿病の食後に起こる過血糖の改善に用いられます。
●用法・用量(この薬の使い方)
•通常、成人は1回1錠(主成分として100mg)を、1日3回、食直前に服用します。
ただし、1回1/2錠(50mg)から開始し、状態を確認したうえで1回1錠(100mg)へ増量する場合もあります。
なお、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
•この薬は舌の上で唾液を含ませ、舌で軽くつぶし、唾液のみで飲むことができます。
普通の薬と同じように水で飲むこともできます。
•飲み忘れたことを食事中に気がついた場合は、すぐに1回分を飲んでください。
食後に気がついた時には、1回分飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
●生活上の注意
・低血糖症状(異常な空腹感、力のぬけた感じ、冷や汗、手足のふるえ、眼のちらつき、頭痛、ぼんやりとする、ふらつく、異常な行動)があらわれたときは5〜10gのブドウ糖を飲んでください。
・車の運転や高い所での作業、危険を伴う機械の作業中に低血糖症状があらわれると事故につながることがあるので十分に注意してください。
●この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、放屁増加、腹部膨満、鼓腸(ガスがたまる)、発疹、かゆみなどが報告されています。
このような症状が続いたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
●まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・異常な空腹感、冷や汗、手足のふるえ[低血糖]
・ひどい腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐[腸閉塞]
・全身けん怠感、吐き気、皮膚や白目が黄色くなる[肝機能障害、黄疸]
以上