2014年06月13日

「商品名:アイセントレス錠400mg」は何の薬?

●商品名:アイセントレス錠400mg

●一般名:ラルテグラビルカリウム:Raltegravir potassium

●含有量(1錠中)ラルテグラビルとして400mg


【この薬の効果は?】

・この薬は、抗ウイルス剤(HIVインテグラーゼ阻害剤)と呼ばれるグループに属する薬です。

・この薬は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)のインテグラーゼを阻害してウイルスの増殖をおさえます。

・次の病気の人に処方されます。
HIV感染症

・この薬は、他の抗HIV薬と併用されます。

・この薬は、体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり、量を加減したりすると、病気が悪化したり、効きにくくなるおそれがあります。

指示どおりに飲み続けることが重要です。


【この薬の使い方は?】

●使用量および回数
飲む量は、あなたの症状などにあわせて、医師が決めます。 通常、成人では、1回1錠を1日2回食事の有無にかかわらず飲みます。

●どのように飲むか?
コップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲んでください。

●飲み忘れた場合の対応
決して2回分を一度に飲まないでください。
気がついた時に、1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。




【この薬の使用中に気をつけなければならないことは?】

・この薬は、患者さんやそれに代わる適切な人が次の点について十分に理解できるまで説明を受け、同意してから使用が開始されます。

・この薬は、HIV感染症を治すものではありません。この薬を飲んでいても、病気が進行する可能性がありますので、この薬を飲んでいる間の身体状況の変化は全て医師に報告してください。

・この薬を長く飲んだ場合の影響についてはわかっていません。

・この薬が、性的接触や血液などを通した他者へのHIV感染の危険性を低下させるかどうかについては証明されていません。

・医師の指示を受けずにこの薬の飲む量を変えたり、飲むことを止めたりしないでください。

・この薬を含めて、HIV感染症の薬を飲み始めた後、免疫力が回復し、日和見感染などに対する炎症反応(発熱、下痢など)があらわれたり、悪化したり、自己免疫疾患*(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ブドウ膜炎など)があらわれたりすることがあります。
*自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰な免疫反応が起こるため発症する疾患



●副作用は?

特にご注意いただきたい重大な副作用と、それぞれの主な自覚症状を記載しました。

副作用であれば、それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のうち、いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です。

このような場合には、ただちに医師または薬剤師に相談してください。

●皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
ひふねんまくがんしょうこうぐん(スティーブンス・ジョンソンしょうこうぐん)

からだがだるい、高熱、発熱、まぶたや眼の充血、結膜のただれ、ひどい口内炎、唇や口内のただれ、食欲不振、赤い発疹(ほっしん)、中央にむくみをともなった赤い斑点(はんてん)、陰部の痛み


●薬剤性過敏症症候群
やくざいせいかびんしょうしょうこうぐん

さむけ、ふらつき、汗がたくさん出る、発熱、意識がうすれる、考えがまとまらない、息苦しい、かゆみ、発疹(ほっしん)、しびれ、判断力の低下

●過敏症
かびんしょう

さむけ、ふらつき、汗をかく、発熱、意識がうすれる、考えがまとまらない、口唇周囲のはれ、息苦しい、かゆみ、じんましん、発疹(ほっしん)、判断力の低下

●横紋筋融解症
おうもんきんゆうかいしょう

脱力感、手足のしびれ、手足のこわばり、筋肉の痛み、赤褐色尿


●ミオパチー
みおぱちー

筋肉の痛み、筋肉のこわばり、筋力の低下

●腎不全
じんふぜん

むくみ、全身のけいれん、貧血、頭痛、のどが渇く、吐き気、食欲不振、尿量が減る、無尿、血圧上昇


●肝炎
かんえん

からだがだるい、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、皮膚が黄色くなる


●胃炎
いえん

吐き気、嘔吐(おうと)、胸やけ、胃部不快感、食欲不振、腹痛


●陰部ヘルペス
いんぶヘルペス

発熱、けんたい、陰部の小さな水疱(すいほう)を伴う発疹(ほっしん)、陰部のかゆみや痛み、局所のリンパ節のはれ


以上
posted by ホーライ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | HIVの薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。