●主成分:プロプラノロール塩酸塩(Propranolol hydrochloride)
●この薬の作用と効果について
β受容体遮断作用により、心筋や刺激伝導系の過度の興奮を抑えて不整脈の発生を抑え、心筋酵素消費を減少させて狭心症状を改善し、さらに血圧を低下させます。
通常、狭心症、期外収縮や頻拍性心房細動などの不整脈、本態性高血圧症(軽症〜中等症)の治療、発作性頻拍や発作性心房細動の予防、褐色細胞腫手術時に用いられます。
●用法・用量(この薬の使い方)
高血圧症:通常、成人は1回1〜2錠(主成分として10〜20mg)を1日3回服用から開始しされ、効果不十分な場合は1日12錠(120mg)まで徐々に増量されます。
狭心症、不整脈ほか:通常、成人は1回1錠(主成分として10mg)を1日3回の服用から開始され、効果不十分な場合は1日6錠(60mg)、9錠(90mg)と徐々に増量されます。
小児の不整脈:通常、小児は主成分として1日0.5〜2mg/kgを低用量から開始し、1日3〜4回に分けて服用します。
効果不十分な場合は1日4mg/kgまで増量しますが、1日量として90mgを超えないことになっています。
●この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、めまい、発疹、視力異常、霧視、涙液分泌減少などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。