●主成分:アシクロビル(Aciclovir)
●この薬の作用と効果について
単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスのDNAポリメラーゼ活性を阻害し、さらにウイルスの増殖を停止させて抗ウイルス活性を示します。
通常、成人および小児においては、単純疱疹、帯状疱疹、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制、小児においては、水痘の治療、性器ヘルペスの再発抑制に使用されます。
●用法・用量(この薬の使い方)
[成人]
単純疱疹:通常、成人には1回1錠(主成分として200mg)を1日5回服用します。
造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制:通常、成人には造血幹細胞移植施行7日前から施行後35日まで、1回1錠(主成分として200mg)を1日5回服用します。
帯状疱疹:通常、成人には1回4錠(主成分として800mg)を1日5回服用します。
[小児]
単純疱疹・性器ヘルペスウイルスの再発抑制:通常、小児には1回体重1kgあたり主成分として20mgを1日4回服用します。最高用量は1回200mgです。
造血幹細胞移植における単純ヘルペス感染症(単純疱疹)の発症抑制:通常、小児には造血幹細胞移植施行7日前から施行後35日まで、1回体重1kgあたり主成分として20mgを1日4回服用します。最高用量は1回200mgです。
帯状疱疹・水痘:通常、小児には1回体重1kgあたり主成分として20mgを1日4回服用します。最高用量は1回800mgです。
いずれも、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
●この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、発熱、発疹、水疱、紅斑、じん麻疹、かゆみ、固定薬疹、光線過敏症、動悸、頭痛、難聴、喘鳴(ヒューヒュー音)、胸痛、腹痛、下痢などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・呼吸困難、じん麻疹、動悸[アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状]
・出血傾向、発熱、咽頭痛[汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群、血小板減少性紫斑病]
・尿量減少、浮腫、口渇[急性腎不全]
・意識障害(昏睡)、幻覚、けいれん[精神神経症状]
・高熱、目の充血、唇や陰部のただれ[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群]
以上