●主成分:トシリズマブ(遺伝子組換え)(Tocilizumab)
●この薬の作用と効果について
インターロイキン6(IL-6)の働きを抑えることにより、関節リウマチや若年性特発性関節炎に伴う関節の痛みやはれおよび全身症状を改善し、関節リウマチにおける関節破壊の進行を防ぎます。
また、キャッスルマン病に伴う全身の炎症状態、体のだるさ、貧血を改善します。
通常、関節リウマチ、若年性特発性関節炎、キャッスルマン病の治療に用いられます。
●用法・用量(この薬の使い方)
・通常、2または4週間に1回、点滴で注射します。1回の点滴時間は約1時間です。
・効果をみながら使用期間を決めていきます。
・この注射の使用前と使用期間中に血液検査、心電図検査などを行うことがあります。
●この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
主な副作用として、鼻咽頭炎、上気道感染、高脂血症などが報告されています。
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・からだがだるい、ふらつき、意識の低下、考えがまとまらない、判断力の低下、ほてり、顔面蒼白、眼と口唇のまわりのはれ、しゃがれ声、息苦しい、息切れ、動悸、じんましん[アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状]
・かぜのような症状、からだがだるい、発熱、おう吐、息切れ、咳、のどの痛み、痛みを生じる発疹、関節の痛み、排尿時の痛み[感染症]
・発熱、から咳、息苦しい、息切れ[間質性肺炎]
・吐き気、おう吐、激しい腹痛[腸管穿孔]
・発熱、のどの痛み[無顆粒球症、白血球減少、好中球減少]
・鼻血、歯ぐきの出血、出血が止まりにくい、あおあざができる、皮下出血[血小板減少]
・からだがだるい、全身のむくみ、横になるより座っている時に呼吸が楽になる、息苦しい、息切れ、動く時の動悸[心不全]
以上